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本日の担当Dr変更のお知らせ

こんにちは、大阪府寝屋川市香里園のあおぞら歯科クリニックです。

診療担当Drの一部変更をお知らせします。
変更Drを色分けしております。
10/28:武田・酒井・磯貝・富田・北出
10/30:松尾・武田・磯貝

出勤時間等についてはお気軽にお問い合わせください。

ご不便をおかけすることもあるかと思いますが
よろしくお願いいたします。
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タバコと歯周病

こんにちは、大阪府寝屋川市香里園のあおぞら歯科クリニックです。

前回「骨粗鬆症のお薬・ビスフォスフォネート」という題で書かせていただいたところ、
多くの反響をいただきまして、ありがとうございます。
おかげさまで、一日あたりの閲覧者数も増加しました。
一時的なものに終わらないよう、これからもがんばります。
ご質問等あれば、なんなりとお尋ねください。
院内で直接お尋ねになるほか、メールや当ブログでのコメント欄などもご利用ください。

さてさて、今日の話題は「タバコと歯周病」についてです。
今月からタバコの値上げも行われ、愛煙家の方々にとっては逆境が続きますが、
お口の中にはどのような影響があるのでしょうか?

タバコが全身に及ぼす影響として、
癌による高死亡率・虚血性心疾患・慢性閉塞性肺炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・・・
といった病気にリスクが高まるといわれています。その数50種類以上!
その中に歯周病も含まれます。

歯周病を引き起こしやすい危険因子としては、
喫煙、糖尿病、薬物、骨粗鬆症、過労、ストレス、睡眠不足が挙げられますが、
逆に歯周病が全身に及ぼす影響としては
糖尿病、心臓血管疾患、肺炎、呼吸器疾患、早産、低体重児、胃潰瘍
などがあると言われています。
つまり、喫煙によって、歯周病が出やすくなった結果、
これらの病気になりやすいということですね。

ちなみに、どれくらい喫煙すると歯周病のリスクが高まるかですが、
・20年以上の喫煙歴
・一日20本以上の喫煙
が挙げられるそうです。ただし、それ以下なら大丈夫というものではありません。

歯周病になると、歯の土台の顎の骨が少しずつ破壊されていきます。
結果、歯が抜けていってしまいます。
実は、歯が欠ける理由としては、虫歯よりも歯周病のほうが大きいのです。

歯が少なくなると、
食べづらい・しゃべりづらい・皺が寄って年をとって見える
といった悪影響が出ます。
また、近年の研究により、歯が残っている人は少ない人に比べると
全身の病気にかかりにくく、また記憶力なども低下しにくい
ということも明らかになってきました。

今回の値上げを機に、禁煙を目指してみてはいかがでしょうか?

骨粗鬆症のお薬・ビスフォスフォネート

こんにちは、大阪府寝屋川市香里園のあおぞら歯科クリニックです。

2010.12.25追記
ビスフォスフォネート系薬剤に新しい薬剤が追加されていました。
この記事を書いた時にはすでに出ていたのですが、
筆者の勉強不足のため一覧には記載していませんでした。
本日時点でのビスフォスフォネート一覧は以下の通りです。
赤字の部分が追記分です。
(経口薬:お口から飲むお薬)
ダイドロネル
フォサマック
ボナロン
アレンドロン酸(ジェネリック)
アクトネル
ベネット
ボノテオ
リカルボン
(静注薬:点滴で入れるお薬)
アレディア
オンクラスト
テイロック
ビスフォナール
ゾメタ
追記は以上です。

久しぶりに、歯の健康の話をしたいと思います。
とはいえ、少し前に(少なくとも専門家の間では)ブームになった話ですので、
そんなに真新しい話ではないのですが。
非常に長文になってしまったので、先に結論だけ書いておきます。

ビスフォスフォネートという、骨粗鬆症や悪性腫瘍のお薬についてです。
ごくごくまれに、顎の骨が悪くなるという副作用があります。
そうなる可能性を高めないためにも、定期健診をこころがけてください。
また、服用されているときは、われわれにお知らせください。
実際のお薬の名前は一番下に書いてます。

では、本文をどうぞ。


骨粗鬆症のお薬で、ビスフォスフォネート製剤(ビスホスホネートとも。以下BP)
というものがあります。骨粗鬆症以外には悪性腫瘍の骨転移などが適応です。
聞くところによると、いまや骨粗鬆症の第一選択薬であるとか。
そのBPですが、ごくまれに下顎の骨の壊死を引き起こすことがあるのです。
しかも、その場合非常に治りにくいというやっかいなものです。

専門的な話はできる限り割愛しようと思いますが、
定義だけお付き合いください。
アメリカ口腔顎顔面外科学会が定めた定義は以下の通りです。
ビスフォスフォネート系薬剤関連顎骨壊死
(Bisphosphonate-related osteonecrosis of the jaw;BRONJ)とは
1.骨の露出の8週間以上の継続。
2.頭頸部への放射線治療の既往が無いこと。
3.ビスホスホネート製剤の治療の経験があること。
以上3つをすべて満たすもの。
・・・つまり、顎の骨がむき出しの状態が長いこと続いていて、
なおかつ放射線治療を受けていないということです。
放射線治療の副作用として似たような状態になるので、
それと区別するために除外しているわけですね。

数年前から報告され、今も世界中の専門家が調べていますが、
今もって、その原因や治療法ははっきりとは確立されていません。
それでも、いくつかの傾向は分かってきました。
・経口(口から飲む)より静脈注射のほうがリスクが高い
・開発時期が最近(薬の効果が強い)ほうがリスクが高い
・長い期間を飲んでいるほうがリスクが高い
・抜歯などのお口の中の大きな治療をした後のほうがリスクが高い
とはいえ、可能性の問題ですから、これらの逆のパターンでも起こりえます。
つまり、経口薬で、比較的軽い薬で、飲み始めで、特に最近歯医者にかかってない
・・・このような人でも起きるときは起きます。
ちなみに、一度飲み始めると、飲むのをやめても症状が出ることがあります。

とはいえ、その頻度は低く、メリットも多いお薬ですので
(調査内容やお薬によって差がありますが、静脈注射で1%、経口で0.01%程度)
服用を中止すべきかというと、難しい問題です。
例えるなら、交通事故にあうのを避けるために外に出ないというのは
メリットとデメリット、どちらが多いかということになるでしょうか。

必要以上に恐れることもありませんが、こういう副作用もありますよ、ということと
その可能性を高めないためにも以下のことに注意してください。
・BPを飲む前に抜歯などの大きな処置は前もって行う
・BP服用中、服用後は大きな処置を行わずに済むように定期健診を心がける
また、BPを服用されている方は事前に我々におしらせください。
該当するお薬の名前は以下の通りです。
(経口薬:お口から飲むお薬)
ダイドロネル
フォサマック
ボナロン
アクトネル
ベネット
(静注薬:点滴で入れるお薬)
アレディア
オンクラスト
テイロック
ビスフォナール
ゾメタ

特に点滴で入れるほうはお薬手帳にも載りませんし、
副作用も出やすいのでご注意ください。
ご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

それでは、長文におつきあいくださいまして、ありがとうございました。
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あおぞら歯科クリニック

Author:あおぞら歯科クリニック
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